2020年5月23日土曜日

この選手。一本釣りするならこの球団

ハズレ1位~2位指名が予想されるドラフト候補の中から一本釣りする事をオススメする球団を書いてみようと思う。




藤井聖

150km/hを超える速球を持つ社会人No.1左腕。先発だけでなく中継ぎへの適性も高い。


そんな彼の一本釣りをオススメする球団は、


ヤクルト


理由は、


慢性的な投手力の欠落に喘いでいるが2019年には1~4位までを投手指名に割き(高卒1名、大卒3)改善しようという意欲が見られる。しかしこの4名は全て右腕であり、翻ってヤクルトの左腕事情はというと2019年に一軍クラスの成績を残し2020年も球団に残っているのは石川 山田の2名のみ。他のドラ1候補左腕としては早川 佐藤 山野あたりの名前が上がっているが、いつも投手が足りない球団事情を鑑みると先発だけでなく中継ぎへの適性も高く、大きな故障歴の無い藤井をオススメする。





古川裕大

今年唯一の上位指名候補捕手。守備面でも大きな欠点は無くリーグでの打撃成績は圧倒的。


そんな彼の一本釣りをオススメする球団は、


オリックス


理由は、


正捕手の若月は今年高卒7年目と若いが打撃に課題がある。更に2番手以降の捕手が33才の松井、38才の山崎となっており、その他の捕手登録選手は伏見(アキレス腱故障の為捕手としての運用に耐えうるか疑問符)、頓宮(捕手へ再転向中だが大学時代から主に守備面の問題で捕手としての出場機会は少ない)、飯田(若月より年嵩で若月同様に打撃に課題)と近未来に不安が募る陣容だ。そして近年のオリックスは、若手投手陣が充実し、二遊間には高卒の有望株がひしめき合い、外野では宗、西浦、佐野が虎視眈々とレギュラー獲りを目指しており、足りない箇所は強打のサードくらい。そうなると近大の佐藤が候補になるが、競合濃厚な佐藤を避け古川に入札する事を考えても良いのではないだろうか? 





五十幡亮汰

圧倒的な運動能力を持つ外野手。徐々に長打力も付いてきており、プロに入っても力負けする心配はなさそう。


そんな彼の一本釣りをオススメする球団は、


西武


理由は、


秋山が退団し後釜として金子が入った訳だが、金子のプロ入り以来7年間の通算打率は.247と平均的、今年30才になる事から脚は衰えて行くであろうし、そうなった時に名前が出て来るのは鈴木或いは岸と言った所だろう。彼等で事足りると判断するかどうかは人それぞれだろうが、足りないとなった時に五十幡の一本釣りと言う手も有る。特に彼の場合は一級品の肩もあるので、鈴木等が出て来た際にはライトでの出番も与え易い。





土田龍空

巧打者の上、プロでもショートでやっていけそうな高校No.1ショート。


そんな彼の一本釣りをオススメする球団は、


楽天


理由は、


2019年、まさかの小深田を1位で指名した楽天。茂木の肘の状態や渡辺直人、藤田の年齢等を鑑みての事だと思われるが、小深田もプロでの適性はセカンドだろうと言われており果たして長期間ショートを任せられるかどうか不透明。それ故の土田一本釣りだ。土田が短期間で芽を出せば浅村の守備が衰えた際に浅村一、小深田二、茂木三と動かす事が可能になる。

ドラフトへ向けた戦力分析と指名考察2020 千葉ロッテマリーンズ

戦力分析

投手



先発


年齢層的には満遍なくおり、若年層にも素材は多い。

即戦力

そこそこの即戦力を確保するメリットは低く、指名するなら少なくとも24人の中に入るクラスだろう。

素材

上・中・下位どこで指名しても良いが、二軍での育成機会確保の事を考えると1~2名までだろう。

中継ぎ

主力級の高齢化が懸念材料だが、先発若年層の充実ぶりからしばらくは外国人投手を中継ぎに割けるであろうと考えると無理に狙わなくても良いか。

即戦力

上位での指名は東妻のような1位級が12人から漏れた場合は考えられるが、それ以外は考えづらい。中~下位での指名はアリだが、支配下枠を圧迫するまで乱獲する必要は無い。



先発


ローテ5~6番手から谷間級はそこそこいるものの、看板を張れる選手となると?

即戦力

指名するなら1位級。是が非でもと言うほどでは無いが課題の一つ。

素材

最も若いのが大卒2年目の小島、中村なのでそろそろ確保しても良いのではないか? とは思うが、高卒素材の確保は右腕に限っていて左腕は大卒以上からという方針の可能性がある。

中継ぎ

主力級が松永しかおらず年齢も高くなってきている。外国人の左腕中継ぎの獲得は難しい為、ここの確保は喫緊の課題。

即戦力

これはという選手が居れば上位でも。中・下位を使っての複数指名もアリだろう。

野手

捕手

田村の次世代の確保が長らくの課題だったが佐藤の指名でひとまずの回答を得る事ができた。しかしデプスを考えると高卒の指名は有り得るだろう。佐藤を獲得した以上、上位での指名は考えづらい。また、細川以外の捕手はまだ全員20代で一軍経験のある捕手も多い事から即戦力の需要はかなり薄く、高卒捕手も一軍レベルになるまで多少時間がかかっても問題ない。

即戦力

第二~第三級の捕手は余っているくらいなので指名の必要は無い。

素材

指名はアリだが下位~育成で。

一・三

井上・レアードに安田が絡んでいくのであろうが、安田がサードを守れないとの判断が下れば指名があるやも。その際には履正社への心遣いとして名義上はショートとなるかもしれない。しかし、将来的な中村のコンバート先と考えると後6年程はレギュラーが埋まっているのかもしれない。

即戦力

レアードがあとどれくらい今の水準を保っていられるか、安田のサード守備、中村のコンバート、これらの兼ね合い次第。個人的に安田は守れてファーストかレフトだろうと考えている。

素材

指名するなら中位以下だろうが、現段階ではその程度の素材を確保するメリットは薄い。

二・遊

現状レギュラーの藤岡・中村が二遊間を守れるのはもってあと5年と考えると次の世代の準備が必要。福田・茶谷・西巻が居るので、層を厚くする為の指名は必要ない。

即戦力

控え層の充実は考えなくて良いので、指名するとすれば1位級。

素材

育成段階を過ぎた選手が殆どなので指名はアリ。上・中・下位のどこで指名するかの判断は人によるだろう。



荻野・福田・岡・加藤と居て高部・和田・藤原が控えているので、現状、世代交代を心配する必要は無い様に思うが、後述するライトの事情によっては即戦力が必要になるやも知れない。上位を使う可能性もあるとは思うがその他の箇所を優先すべき。

即戦力

24~28歳が薄いのでそこに居ればデプス的に嬉しいが、そこはドラフトでどうにかする範囲では無い。
ライトの事情によっては。

素材

藤原の育成期間が終わるまでのあと1~2年は必要ないだろう。



マーティン退団までの間に山口が成長してくれるのかどうか。センターから転用できそうな選手も居るが。

即戦力

マーティンと山口を繋ぐ選手が居ない。そこはドラフトで埋める事も可能だがセンターからの転用もあり得る。その場合はセンターの指名を考慮する必要が出て来るだろう。

素材

山口はまだ育成段階なので、現段階での指名は双方にとって良くないだろう。


戦力分析まとめ

必要な箇所
  • 左中継ぎ
中程度に必要な箇所
  • ドラ1級即戦力先発左腕
  • 右中継ぎ
  • 高卒ショート
機会があれば狙っても
  • ドラ1級即戦力先発右腕
  • ドラ1級即戦力ショート
  • センターもしくはライトの即戦力外野手
  • 高卒捕手
  • 高卒先発右腕
  • 高卒先発左腕
必要なし
  • 即戦力捕手
  • センターもしくはライトの高卒外野手
  • 控え候補即戦力二遊間

以上から選手のタイプ毎に指名順位を考えると、



ドラフト1位で狙う選手
  • 即戦力先発左腕
  • 即戦力先発右腕
  • 高卒先発右腕
  • 高卒先発左腕
  • 即戦力ショート
  • 高卒ショート
ドラフト上位で狙う選手
  • 即戦力先発左腕
  • 即戦力先発右腕
  • 高卒先発右腕
  • 高卒先発左腕
  • 高卒ショート
  • センターもしくはライトの即戦力外野手
  • 左中継ぎ
  • 右中継ぎ
ドラフト中位で狙う選手
  • 左中継ぎ
  • 右中継ぎ
  • 高卒ショート
  • センターもしくはライトの即戦力外野手
  • 高卒先発右腕
  • 高卒先発左腕
ドラフト下位で狙う選手
  • 左中継ぎ
  • 右中継ぎ
  • 高卒先発右腕
  • 高卒先発左腕
  • 高卒ショート
  • 高卒捕手

この様になる。

これに基づいて仮想指名して行く。

まずドラフト1位は即戦力先発左腕。
想定としては早川、佐藤、藤井、山野。

続いてドラフト2位、狙うべきは高卒先発、高卒ショート、即戦力先発だ。高卒先発を考えると、高卒投手カテゴリにおいて上位指名クラスの評価を受けているのは高橋、中森の2人。甲子園が中止になった為、ここから評価を上げる高卒投手は出てこないだろう。

果たして高橋、中森が2位まで残っているかどうかが微妙なので、これ以降は高橋、中森のどちらかを2位で指名出来た場合をA、出来なかった場合をBとして進める。

まずはAから。

この段階においての指名結果は

1位 早川、佐藤、藤井、山野
2位 高橋、中森

となっている。

パターンAにおいて3位で狙いたいのは左右の中継ぎ、即戦力外野手、高卒ショートであるが、上位2名が投手である事から即戦力外野手もしくは高卒ショートを指名する。

そこで即戦力外野手と高卒ショートのどちらを指名するかが問題だが、即戦力外野手を指名したい理由はレギュラー候補と言うよりは層を厚くする為なので高卒ショートを優先したい。

3位級の高卒ショートは中々豊作で、入江、津田、中山、角田、相羽、中津と言った所。

彼等の中から誰かを3位で指名する。

続いて4位。

左右中継ぎ、即戦力外野手、高卒投手が候補になって来るが、この中で優先順位が高いのは中継ぎになるだろう。

チーム事情から左を優先したいので左中継ぎを。名前を挙げるなら伊藤、高野、森浦あたりか。

5位では中継ぎ、即戦力外野手、高卒投手、高卒捕手が候補になるが、投・野の指名バランスから野手を指名する。

チームの捕手事情から高卒捕手は時間がかかっても問題ないので即戦力外野手を。

候補としては向山、長沢、小川。

プランAにおいては2位で高卒投手を指名しているので6位では中継ぎを。ここまで来ると名前を出す事に意味がない様に思うので概念だけで。

最後に7位もしくは育成で高卒捕手を指名して終了。

プランAの結果は、

1位 早川、佐藤、藤井、山野
2位 高橋、中森
3位 入江、津田、中山、角田、相羽、中津
4位 伊藤、高野、森浦
5位 向山、長沢、小川
6位 中継ぎ
育成 高卒捕手

プランBは2位から。

高卒ショート、即戦力外野手、即戦力先発だが、2位で指名出来る高卒ショートは3位で指名出来るグループと変わらないので即戦力外野手か即戦力先発になる。

プランAで記述した様に、即戦力外野手は層を厚くする為のものなので即戦力先発を。

有村、小野、宇田川、木澤、村上、山崎あたりか。佐藤、藤井、山野と言った左腕が12人から漏れて居れば彼等の可能性も。

以降はプランAと基本的には変わらず6位が高卒投手になるだけだろうが、2位で土田もしくは内山を指名出来た場合は3位で入江、森井、山本、西田、森田、池谷、佐々木あたりのグループからピック。4位以下は変わらず。