2014年9月11日木曜日

黒人差別な芸術と、黒人を慰撫する芸術の作用と反作用

黒人差別な芸術とは、ミンストレル・ショーや、TV黎明期のドラマ内におけるステレオタイプな黒人の表現(一般的には知恵が足らず白人に対し害意を持たない、持ったとしても容易に押し込める)を指しています。ステレオタイプな黒人表現は、タランティーノ監督作品ジャンゴでのサミュエル・L・ジャクソン演じる家令がわかりやすい例です。

慰撫する芸術とは、ブルースやゴスペルの事です。


黒人差別な芸術の作用は、江戸時代の穢多、非人のような差別階層としての黒人を白人社会に提供した事で、反作用は黒人をコミカルに、白人に害意の無い存在として描いた為、黒人に対する敵意を薄める役割もまた果たしていたと言う部分です。

慰撫する芸術の作用は、文字通り差別が罷り通っていたあの時代の黒人たちの心を慰撫していたこと、反作用は黒人の心を慰撫していたが為に公民権運動の機運の高まりが遅れてしまったこと。


この記事で言いたいことは、差別的な言説にも意味があるとか慰めるための諸々には彼らをその場所に押しとどめる効果が有るってことだけではないので。

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